中世館跡の北部を調査しました!(入耕地遺跡第15地点)

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中世館跡の北部を調査しました!(入耕地遺跡第15地点)

 令和2年7月17日から10月9日までの約3か月間、宅地造成工事に先だち、入耕地(いりごうち)遺跡(第15地点)の発掘調査を行いました。

 
         調査区全景                 発掘調査の様子

 入耕地遺跡は、白岡地区に所在し、過去の調査で、縄文時代を中心に多くの住居跡(じゅうきょあと)が発見されたほか、縄文時代後・晩期(4,000~2,300年前)の環状盛土(かんじょうもりど)や中世(800~400年前)の館跡(やかたあと)が発見されるなど、白岡を代表する遺跡として知られています。
 今回の調査地点は中世の鬼窪氏の拠点である「入耕地館跡」の内郭の北隣に位置します。近隣の過去の調査では建物跡の柱穴(はしらあな)が多く見つかっています。今回も柱穴の他に、近世(400~130年前)の地下式坑(ちかしきこう)や井戸跡(いどあと)を確認しました。地下式坑とは、屋敷周辺に掘削された地下室(ちかむろ)で、地表から縦に穴を掘り(竪坑=出入口)、そこから横方向に広げて室部を作る構造の施設で、貯蔵等に用いられています。

 出土遺物は縄文時代後・晩期の土器片が主体でしたが、土坑(どこう)の中から、完形の陶器皿(とうきざら)も出土しました。

 

          地下式坑               土坑から出土した陶器皿