円空作観音菩薩立像

更新日:2023年01月31日

ページID : 3515
頭部を尖頭状に造り、胸の前で合掌する観音像円空仏の写真

篠津の宿に残された円空仏

円空作観音菩薩立像の詳細
種別 市・有・彫刻
時代 江戸時代
員数 1躯
法量 高さ15.6センチメートル、幅6.5センチメートル
所在地 白岡市西
指定年月日 昭和56年11月1日
所有者
(管理者)
個人
備考 なし

 頭部を尖頭状に造り、胸前で合掌する観音像である。材には、杉の柾目材が用いられる。背面は粗くはつられ両側には、下開きの三角形の切込が見られる。

 本像は、頭部や顔面は実ヶ谷例、安楽寺例と類似するものの、体部には、2例のような毛筋彫りは見られない。正面は合掌する手元を中高に残すように粗く落とし、足先から台部へ向かって数回の鉈彫りの痕跡が残されている。繊細さと荒々しさの両面が現れた例といえよう。

 かつて茅野の渡しの渡し守を務めた民家に伝わり、同家では「先祖様」と呼んで簡素な厨子(ずし)に納めて仏壇に安置している。旅の僧侶が宿泊のお礼に残していったとの伝承も残されている。

この記事に関するお問い合わせ先

生涯学習課文化財保護担当
〒349-0292
埼玉県白岡市千駄野432番地(市役所2階)
電話:0480-92-1111(内線522・523)
0480-92-1111(直通)
メール:syougaigakusyuu@city.shiraoka.lg.jp​​​​​​​
お問い合わせフォームはこちら