円空作観音菩薩立像

篠津の宿に残された円空仏
種別 | 市・有・彫刻 |
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時代 | 江戸時代 |
員数 | 1躯 |
法量 | 高さ15.6センチメートル、幅6.5センチメートル |
所在地 | 白岡市西 |
指定年月日 | 昭和56年11月1日 |
所有者 (管理者) |
個人 |
備考 | なし |
頭部を尖頭状に造り、胸前で合掌する観音像である。材には、杉の柾目材が用いられる。背面は粗くはつられ両側には、下開きの三角形の切込が見られる。
本像は、頭部や顔面は実ヶ谷例、安楽寺例と類似するものの、体部には、2例のような毛筋彫りは見られない。正面は合掌する手元を中高に残すように粗く落とし、足先から台部へ向かって数回の鉈彫りの痕跡が残されている。繊細さと荒々しさの両面が現れた例といえよう。
かつて茅野の渡しの渡し守を務めた民家に伝わり、同家では「先祖様」と呼んで簡素な厨子(ずし)に納めて仏壇に安置している。旅の僧侶が宿泊のお礼に残していったとの伝承も残されている。
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更新日:2023年01月31日