山岡鉄太郎墨跡

更新日:2023年01月31日

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「治理逢熙運」「欽明仰聖皇」と書かれた全長13.6メートルの2幅の山岡鉄太郎墨跡の写真

高岩天満神社に伝わる幟の下書き

山岡鉄太郎墨跡の詳細
種別 市・有・書跡
時代 明治時代
員数 2幅
法量 長さ13.6メートル、、幅1.2メートル
所在地 白岡市千駄野
指定年月日 昭和55年11月1日
所有者
(管理者)
白岡市教育委員会寄託
備考 なし

 山岡鉄太郎は、勝海舟、高橋泥舟とともに「幕末の三舟」の一人に数えられる剣、禅、書の達人山岡鉄舟である。

 高岩天満神社に伝わる幟の下書きは、全長13.6メートル、を測る大きなもので、数枚の和紙を接いで作られており、現在は2幅に軸装されている。1幅は、「治理逢熙運」とあり、輝かしい幸運に恵まれ物事がよく治まるといった意味であろうか。もう1幅は「欽明仰聖皇」とあり落款(らっかん)も見られる。皇統の祖である欽明天皇を仰ぐの意ととれ、元来尊王攘夷派で、維新後は明治天皇に使え宮内大丞(くないだいじょう)、宮内少輔(くないしょうゆう)を歴任した鉄舟の歴史観の表れとも取れよう。

 幟の下書きが奉納された「明治二十(1887)年十一月」は、死の8ヶ月前にあたる。

 鉄舟は、晩年多くの神社に幟を奉納しているようであるが、どのような伝手で当社の幟を手掛けたのかは伝えられていない。幟の大きさもさることながら、雄渾な筆致にスケールの大きさを感じる。

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