山岡鉄太郎墨跡

高岩天満神社に伝わる幟の下書き
種別 | 市・有・書跡 |
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時代 | 明治時代 |
員数 | 2幅 |
法量 | 長さ13.6メートル、、幅1.2メートル |
所在地 | 白岡市千駄野 |
指定年月日 | 昭和55年11月1日 |
所有者 (管理者) |
白岡市教育委員会寄託 |
備考 | なし |
山岡鉄太郎は、勝海舟、高橋泥舟とともに「幕末の三舟」の一人に数えられる剣、禅、書の達人山岡鉄舟である。
高岩天満神社に伝わる幟の下書きは、全長13.6メートル、を測る大きなもので、数枚の和紙を接いで作られており、現在は2幅に軸装されている。1幅は、「治理逢熙運」とあり、輝かしい幸運に恵まれ物事がよく治まるといった意味であろうか。もう1幅は「欽明仰聖皇」とあり落款(らっかん)も見られる。皇統の祖である欽明天皇を仰ぐの意ととれ、元来尊王攘夷派で、維新後は明治天皇に使え宮内大丞(くないだいじょう)、宮内少輔(くないしょうゆう)を歴任した鉄舟の歴史観の表れとも取れよう。
幟の下書きが奉納された「明治二十(1887)年十一月」は、死の8ヶ月前にあたる。
鉄舟は、晩年多くの神社に幟を奉納しているようであるが、どのような伝手で当社の幟を手掛けたのかは伝えられていない。幟の大きさもさることながら、雄渾な筆致にスケールの大きさを感じる。
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更新日:2023年01月31日