受付日 令和4年5月10日 「市長への手紙」の内容と回答 旧庁舎跡地活用事業について

更新日:2023年08月16日

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旧庁舎跡地活用事業について

日頃市議会を傍聴していますが、4月28日の全員協議会の議題、旧庁舎跡地活用事業についての討議内容に疑問を感じましたので、それに関する意見を述べます。
旧庁舎跡地の活用については、昨年10月、市が公募型プロポーザル方式により事業者を募集したところ、応募は1者だったものの、事業内容は、現在白岡市においてニーズが高いと考えられる保育所の開設でした。この土地は、形状が三角形で使い勝手が悪く、敷地のほぼ中央に前の建物の杭が残っていることから空地になっていたそうですが、白岡駅から徒歩数分という立地の良さには保育所に適しているため、市はこの応募を受け入れる議案を、今年3月の市議会定例会に提出しました。
この案は市議会ではなぜか否決されましたが、保育所の開設と待機児童の解消を喫緊の課題ととらえた市長及び市役所は、3月議会後に、議員の理解を得るべくこの議案をさらに詳細に検討し、改めて全員協議会に諮ったところ、そのことに対し一部の議員から強い反論が出されました。
反論の主な内容は以下の通りです。

  1. 募集の仕方に不備があった
    応募事業者が1者にとどまった理由は、募集条件が不適切だったことなので、話を白紙に戻し、条件を変えて募集し直すべきである。
  2. 宇都宮線の東西での不均衡を助長する
    保育所は、宇都宮線の西側より東側に多いのに、さらに東に建てるのは不平等を助長させる。
  3. 保育所より駐車場にした方が利益が上がり、市の歳入が増える
    これらの意見に対し、私は以下のように考えます。

1について
応募が少なかったのは、募集条件が不適切だったからではなく、土地の条件があまり良くないからで(特に、前の建物の杭が残っているのは大きな弱点)、この点を考慮し、市は広く適切に事業者を募ったと思う。今回手を挙げてくれた事業者がいたことは、むしろ幸運だったのではないか。

2について
アクセスが良く面積も比較的大きい土地は、たくさん存在するものではないので、自分の子どもが今待機児童、あるいは近々そうなる可能性があり、保育所を切実に必要としているご家庭には貴重なチャンスだと思う。バランスについては、たとえば、生活圏内の保育所数といった別の観点もあり、線路の東西だけを特別視するのはおかしい。若い人の転入を促進したいなら、今回の案を否決するのではなく、むしろ、他の地域も増やす、もしくは維持すべく努力する方が、より建設的である。

3について
駐車場は民間参入が比較的たやすいため、現在も大きな不足はないと思うが、保育所の不足は、それと比較にならないほど深刻である。駐車場と保育所とどちらが優先順位が高いかは、言わずもがなで、万一、市が利益第一主義、儲け一辺倒で良いと考えているなら、そんな市は衰退する。
他に、公募型プロポーザル方式より一般競争入札にした方が良かったとか、優先順位が財政への寄与なのかまち作りなのか不明、といった議論も出ましたが、これらはすべて、根は上記の3と一緒と考えます。
市民が望む市政とはどのようなものでしょうか。どこに切実なニーズがあるのでしょう。この点を考えれば、今回、市がこの議案を改めて市議会全員協議会に諮ったことは、きわめてまっとうであると思いますので、市長及び市役所の皆様には、引き続きこの問題に取り組み、是非とも早急に保育所の開設を実現させてほしいと切に望みます。私も一市民としてできる限りのことをいたします。
(60代 回答不要)

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