受付日 令和6年2月21日「市長への手紙」の内容と回答 前立腺がん検診について

更新日:2024年04月04日

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前立腺がん検診について

前立腺がんの日本の疫学では、2017年の最新データでは前立腺がんの罹患数は、日本人男性がかかるがんの一位となり、約9人に1人の男性が生涯のうちで前立腺がんにかかると推定されている。
成人、特に高齢者の前立腺がんは臓器別癌の発生率は男性では一位になっています。特にスクリーニングとして前立腺腫瘍マーカー(PSA)の測定は有用とされています。白岡市のがん検診では前立腺腫瘍マーカー検査(PSA)は入っておりません。私はいつも自費で健康診断の時に検査しています。費用は3000円ほどかかります。周辺の市のがん検診を調べますと、久喜市は600円の自己負担で、蓮田市は1000円の負担で前立腺腫瘍マーカー検査(PSA)が受けられます。白岡市のがん検診で前立腺腫瘍マーカー検査(PSA)を助成して欲しいと思います。ご検討宜しくお願い致します。

(70代)

回答

本市では、健康増進法に基づく健康増進事業として、がん検診を実施しています。検診には、対策型検診と任意型検診があり、本市で実施しているのは、対策型検診になります。対策型検診は、ある集団全体の死亡率を下げるために行われるもので、死亡率減少効果が示されていることが原則となります。また、本市のがん検診については、国が定める「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」に基づき実施をしていることから、この指針に定められていない前立腺がん検診は、現在のところ実施をしておりません。

〇〇様御指摘のとおり、前立腺がんは男性の罹患数1位(2019年)で、近年増加傾向のがんのひとつであり、PSA検査は早期診断をするうえで、有用なものであるとされています。しかしながら、PSA検査は任意型検診であり、対策型検診として実施するには死亡率減少効果の有無を判断する証拠が不十分であることから、厚生労働省のがん検診有効性評価ガイドラインでは「推奨しない」とされています。


今後につきましては、独自の判断で前立腺がん検診を実施している自治体もあることから、国や他の自治体の動向等についてさらに注視していきたいと存じますので、御理解くださるようお願いいたします。