受付日 令和6年8月20日「市長への手紙」の内容と回答 のりあい交通と福祉の連携について

更新日:2025年01月07日

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のりあい交通と福祉の連携について

藤井市長や市役所の皆様には日々お世話になり、感謝しております。
先日午後1時すぎ、一人の高齢女性がスーパーマーケットの入口で、たくさんの買い物とともに手押しカートに不安そうに座っていました。外は体温に近い猛暑で、心配になりましたので、どうしたのかと尋ねると、タクシーを待っているが、時間になっても来ないとのこと。そこで私が、タクシー会社に電話で確認してみました。
すると、申し込みはのりあい交通で、当然のことながら、到着予定時刻は伝えてあるが、申込者がそれを理解できていないようで、まだ着かないのか?、という電話がすでに何度もかかってきているとのことでした。タクシー会社は親切にも、たまたまあいていた別の車を出してくださり、女性は予定より少し早い時間に車に乗ることができました。
今回は幸い大事に至りませんでしたが、認知症等で時間の認識ができない高齢者が、予定と異なる時間に猛暑の中で車を待ち続けたら、熱中症が危ぶまれます。のりあい交通は、登録時には元気だった高齢者も、その後年齢が上がるにつれて一人での利用が難しくなる場合があると考えられます。運転手さんは福祉の専門家ではないと思われますので、そのような方のサポートまでお願いすることは、無理があります。
従いまして、福祉による移送サービスと連携し、安全に利用者を送迎する仕組みを整える必要があると思いますので、何とぞご検討をお願いいたします。
(60代)

回答

はじめに、日常生活の場面において、お困りの高齢者の方に親切、丁寧かつ適切な対応をしてくださいまして、心より感謝申し上げます。
現在、市では、高齢者や駅・バス停から離れた地域にお住まいの方の日常生活における移動手段を確保するため、平成26年10月に「白岡市のりあい交通」を導入し、現在も、利用者のニーズに合わせた改善を重ねながら運行しております。タクシーとは異なり、デマンド交通の性質上、あらかじめ利用前に予約の手続が必要となり、予約いただいた時間で御利用いただいているところです。
しかしながら、のりあい交通の利用者への介助は、サービスに基本的に含まれていませんので、〇〇様の御指摘のとおり、認知症等で時間の認識が困難な方が、現行ののりあい交通を単独で利用し続けることは難しい状況です。
このような状況を踏まえまして、現在、地域でのささえあいの仕組み構築を目指す生活支援体制整備事業のなかで、移送支援事業の検討を始めたところです。
これは、高齢者が安心して暮らしていくために不可欠な「地域の足(ささえあい交通システム)」を地域と市の協働により実施していくもので、今後、各地域における高齢者の移送支援の必要性や国及び先進自治体の動向の整理、事業の実現に向けた調査・研究を行ってまいります。
市といたしましては、引き続き、高齢者ができる限り住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、関係機関や地域の皆様との連携の下、一人一人が生きがいや役割を持ち、ささえあいながら暮らしていくことができる地域づくりに取り組んでまいります。
 

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