令和3年度市政運営に関する基本的考えた方

更新日:2023年02月21日

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1 はじめに

本日、ここに令和3年第1回白岡市議会定例会を招集申し上げましたところ、議員の皆様におかれましては、御健勝にて御参集を賜り、令和3年度予算案をはじめ、市政当面の重要課題につきまして御審議いただきますことは、市政進展のため、誠に感謝に堪えない次第でございます。
昨年11月26日に白岡市長に就任し、所信表明で「動くぞ白岡」をテーマに宣言してから早いもので3か月となります。
この間には、皆様はもちろんのこと、多くの市民の皆様から御協力を賜りましたことに、この場をお借りいたしまして、深く感謝を申し上げます。この3か月間は、本市が抱える課題等に迅速に対応できるよう事務改善等に全力を注いでまいりました。
それでは、開会に当たり、令和3年度の市政運営に関する基本的考え方につきまして御説明申し上げます。
さて、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、先月8日に発令された緊急事態宣言の期間は、3月7日まで延長されました。依然として、新規感染者数や病床使用率が高い水準で推移し、医療提供体制が逼迫していることから、予断を許さない状況となっております。
このような状況の中、医療従事者の皆様をはじめ、市民の皆様、事業所の皆様、市議会議員の皆様には、感染症拡大防止に取り組んでいただいていることに、深く感謝を申し上げます。
市といたしましては、引き続き、埼玉県などと連携しながら、感染症防止対策を講じるとともに、気を緩めることなく、「うつらない」、「うつさない」ための取組について、周知、啓発を図ってまいります。
改めて、市議会議員の皆様におかれましては、感染症拡大防止に御支援、御協力をお願いいたします。
なお、政府は、このような状況を背景にワクチン接種の準備を進め、2月17日から医療従事者に対するワクチン接種が開始されました。
65歳以上の高齢者を対象に市町村が行うワクチン接種につきましては、4月から開始される予定となっており、その後、ワクチンの確保状況に応じて、基礎疾患のあるかた、高齢者施設の職員などへと順次拡大していく方針となっております。
市といたしましては、円滑にワクチン接種を実施するため、先日8日、健康増進課内に「新型コロナウイルスワクチン対策室」を設置いたしました。ワクチン接種につきましては、引き続き、国、県、医師会及び医療機関などの関係機関と緊密に連携し、万全を期してまいります。

2 基本方針

我が国は、新型コロナウイルス感染症に加え、近年頻発する自然災害への対応や少子高齢化などに伴う社会保障費が増大するなど、年々厳しい財政状況になっております。これらがもたらす問題は各地域で異なっており、その解決に向けては市民ニーズを的確に把握し、地域の実情に応じた施策を展開していく必要がございます。
私は、市長に就任した際の所信表明で申し上げましたとおり、「信頼」、「現場第一」、「変革」の3つの基本姿勢を胸に職員一丸となって、市政運営に全身全霊を尽くす所存でございます。
さて、令和3年度は、市の最上位計画であり、まちづくりの方向性や将来像とその実現の手段などを総合的に掲げた基本方針である「第5次白岡市総合振興計画」の最終年度となります。現計画に掲げた課題を解決しながら、さらなる市政進展のため、どのようなまちづくりを進めていくべきかを考えなければなりません。このため、今後10年、またその先の将来を見据えた白岡市の中長期的なビジョンを示す「第6次白岡市総合振興計画」の策定に向け、皆様の様々な御意見を伺いながら進めているところでございます。
今後も、皆様が「白岡市に住みたい、住み続けたい、住んでよかった」と思える「ふるさと白岡」を築いてまいります。
このために、どのような施策を展開していくべきかを日々考え、市民の皆様と同じ目線に立ち、一歩一歩着実に市政を推進していくことが必要であると考えております。

現在、コロナ禍という大変厳しい状況でございますが、私は何事にも果敢に挑戦してまいります。そして、市が抱える様々な課題を解決するために全力で取り組んでまいります。
この後提出する令和3年度予算案につきましては、「誰もが住み良いまちづくり」の実現に向け、私が掲げる「財政基盤の確立を目指す」、「誰もが安心して住める白岡を創る」、「農業・環境のまち白岡を創る」、「元気の出る商工業の白岡を創る」の4つの基本方針を踏まえ予算編成をいたしました。
私は、都市計画道路白岡駅西口線及び白岡宮代線などの都市基盤整備、近年激甚化、頻発する自然災害への対応など、各種施策をスピード感を持って進めてまいる所存でございます。
また、先月の議会全員協議会において御説明いたしましたとおり、本市における財政状況は、今後、より厳しくなると見込まれていますが、このような状況にならないように選挙公約でお示しした「財政基盤の確立」を図るため、行財政改革を行っていく必要があると考えております。
なお、今後の行財政改革の方向性につきましては、まずは、「歳出削減」、「事務執行体制の強化」を大きな柱とし、財政健全化のための具体的な取組を推進してまいります。
そのために、まず本年4月1日付けで総合政策部内に、専任の組織として「(仮称)行財政改革推進室」を設置し、改革を推進してまいります。
市議会議員の皆様には御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

3 令和3年度予算案について

以上の方針や状況を踏まえて、この度、編成いたしました令和3年度一般会計当初予算案は、145億3,000万円となりました。
これは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響による市税の減収などにより、前年度と比べて、額で4億1,400万円、率にして2.8%の減となっております。
この一般会計当初予算案に各特別会計当初予算案を加えますと、総額233億6,090万9千円となり、前年度と比べまして、額で4億1,414万円、率にして約1.7%の減となりました。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、依然として厳しい財政状況の中ではございますが、市民本位の視点に立ち、複雑化、高度化する行政課題に的確に対応し、更なる住民福祉の向上を図るため、全力を傾注して予算を編成したところでございます。
これより、令和3年度当初予算案における主な事業を中心に御説明申し上げます。
はじめに、子育て支援施策でございます。増大する保育需要に対応するため、西小学校に第三児童クラブを開設するほか、南小学校にも令和4年度に新たな児童クラブを建設するための設計業務を実施することにより、さらなる子育て支援を進めてまいります。
次に、生活安全施策といたしましては、災害に強いまちづくりを促進するため、水害リスク情報等を反映した最新のハザードマップを作製するほか、災害時に備えた防災用品の備蓄を充実させるなど、防災体制の強化を図ってまいります。
また、交通安全対策では、西地区でゾーン30を設定するなど、交通安全対策を推進し、安全・安心なまちづくりを進めてまいります。
次に、教育施策といたしましては、小・中学校GIGAスクール構想に基づき、児童生徒に一人1台のタブレット端末を配布し、ICTを活用した教育の充実を図ってまいります。
また、市内中学校の校舎外壁などの劣化度調査を行い、子どもたちが安心して学べる教育環境を整備するほか、子ども読書活動推進事業や放課後こども教室を実施するなど、文化活動も含めた教育環境の充実を図ってまいります。
次に、産業振興施策といたしましては、農地の耕作条件の改善を引き続き実施するほか、耕作放棄地の解消に向け、農地の集約・集積の促進や農業法人の誘致に向けた、ほ場整備に関する協議を進めるなど、農業振興を図ってまいります。
次に、都市基盤整備施策といたしましては、都市計画道路白岡宮代線や白岡駅西口線、白岡駅駅前広場の整備をスピード感を持って進めるとともに、白岡駅東部中央土地区画整理事業を推進して良好な市街地の形成を図るほか、生活道路の整備等に取り組んでまいります。
次に、地域活性化施策といたしましては、大山・菁莪地域活性化推進事業において、市の特産品である梨の白岡美人プロジェクトを進めるほか、市の未来を担う子供たちに様々な体験や学びの場を提供する「白岡こども・ゆめ・みらいプロジェクト事業」を引き続き推進してまいります。
最後に、市の行財政運営といたしましては、令和3年度で第5次白岡市総合振興計画の計画期間が満了することに伴い、令和4年度から13年度までの10年間のまちづくりを計画的に進めるため、引き続き第6次白岡市総合振興計画の策定を進めてまいります。
以上、令和3年度予算案について御説明申し上げました。
私は、公約に掲げる「誰もが住み良いまちづくり」の実現に向けて各種施策の推進を図ることで、白岡市の確かな礎を築いてまいる所存でございます。

4 結び

新年度のスタートにあたり、市政運営に対する私の所信の一端と主な施策の概要について御説明申し上げました。
本年は、埼玉県が誕生して150周年を迎える節目の年です。この2月からは、埼玉が誇る偉人「渋沢栄一翁」が主人公の大河ドラマが放映開始となりました。
「前途の遼遠なる事物は、ゆっくり急いで努めねばならない」
これは、渋沢栄一翁の訓言です。「大きな目標に向かう覚悟を決めたら、今、この瞬間から動き、確実にかつなるべく早く歩みを進めなければならない」ということです。
現在、地方自治体を取り巻く環境は、年々厳しい状況となっておりますが、皆様が安心・安全に暮らし、活力にあふれ未来へと成長する白岡を築いていくため、私自らが職員の先頭に立ち、粉骨砕身の覚悟を持って市政運営に力を尽くしてまいります。
結びに、市民の皆様をはじめ、議員の皆様には市政進展に、より一層の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げまして、市政運営に関する基本的な考え方とさせていただきます。

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メール:kikaku@city.shiraoka.lg.jp
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