白岡キーワード百科「え」

更新日:2023年01月31日

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絵馬(えま)

神社や寺院に奉納されている額状の板に文字や図を描き、祈願や祈願成就のお礼に奉納されたもの。江戸時代から明治・大正期に多く奉納され、形は大絵馬と小絵馬に分けられ、大絵馬には馬の絵のほか神仏・武者・芸能・物語などが描かれている。小絵馬はお堂や祠に奉納されているもので、人が拝んでいる「拝み絵馬」が多い。
上野田の正伝寺には約600点もの絵馬が奉納されていた。大絵馬は市内各地の神社に奉納されているが、市指定文化財としては下大崎の住吉神社奉納絵馬、柴山の諏訪八幡神社奉納絵馬があり、また高岩天満神社の絵馬も優れている。

源平合戦が描かれた柴山の諏訪八幡神社奉納絵馬の写真
神功皇后が描かれた下大崎の住吉神社奉納絵馬の写真

円空仏(えんくうぶつ)

江戸時代初期に活躍した僧侶円空によって彫られた仏像。円空は美濃の国(現岐阜県羽島市)出身で、地元岐阜県を中心に全国に作品が残されている。これは、円空が修行のために全国各地の霊山に登り、布教活動を行ったためである。
白岡市付近には日光街道や日光御成道を通って日光や東北方面に出かけた折りに立ち寄ったものと思われる。円空仏の特徴は鉈(なた)と鑿(のみ)だけで彫った、粗削りの素朴さにある。市内には次の3体が伝わり市指定文化財になっている。

仏像の名前と仏像の所在地の一覧の表
仏像名 所在地
薬師如来坐像 薬師堂(実ケ谷)
菩薩形坐像 安楽寺(太田新井)
観音菩薩立像 個人蔵 (西)
実ヶ谷薬師堂が所有している円空仏の仏像の写真

実ヶ谷薬師堂所有