白岡キーワード百科「む」

更新日:2023年01月31日

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むかし話(むかしばなし)

神馬社の由来(じんばしゃのゆらい)

その昔、白岡八幡宮付近に真っ白な利口でたくましい野生の馬がいた。ふだんは林の草を食べていたが、そのうち畑の作物をくい荒らし始めた。作物をくい荒らされ、畑まで踏み荒らされ、ほとほと困り果て、村人はそのままにしておくことができなくなり、みんなで相談した。
その結果、作物をくい荒らす馬を、お宮の裏手に牧場のように柵を作り、そこに茅葺きの厩もつくって、住まわせた。やがてその馬も寿命が来て死んでしまった。人々は日頃から、この馬はただの馬ではない。きっと神様に仕えた馬だと信じていたので、境内の隅に丁重に祭った。後に厩(うまや)のあった所に祠を建てて馬の霊を祭った。これが、神馬社である。
この社は「お馬さま」とよばれ、子どもの夜泣きなどに御利益があるという。

石額の話(いしがくのはなし)

下大崎の住吉神社の拝殿正面に石の額が掲げられている。この額には「住吉大明神 新田源道記」と刻まれている。この額は以前、鳥居の中央正面に掲がげられてあった。
昔、この石額が掲げられてある鳥居の前を通ると、何のたたりかわからないが、不思議に人が馬から落ちて怪我をしたそうである。そうしたことが何回となくおこったので、村人たちが鳥居から額をはずし、現在の拝殿正面に移したといわれている。