白岡キーワード百科「も」

更新日:2023年01月31日

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元荒川(もとあらかわ)

源を秩父に発する荒川の本流である。寛永6年(1629)熊谷市久下で入間川筋へ流路が変えられ、現在の荒川が出現した。したがって、熊谷以東の旧河道は元荒川・古荒川などと呼ばれるようになった。
熊谷市から南東に流れ、柴山橋戸で野通川、篠津で星川と合流し、蓮田市・さいたま市を南東に流下して、越谷市で古利根川(中川)に合流する長さ60キロメートルの河川。流路は曲がりくねっていたが、たびたびの河川改修によって現在の流路になった。

青い空の下、草原をゆっくりと流れている元荒川

元荒川の渡し場(もとあらかわのわたしば)

元荒川には、「八幡の渡し」「茅野の渡し」の2か所の渡船場があった。
八幡の渡しは現在の八幡橋付近で、渡しの仕事は「かっこしの家」の屋号で呼ばれる早川家で行っていた。大正12年に八幡橋が完成したので廃止になった。
茅野の渡しは、星川との合流点付近で、杉崎家で渡しの仕事をしていた。西の杉崎家の円空仏はこの渡舟の渡賃として円空からもらったものだという。

元荒川の渡し場の地図