白岡キーワード百科「や」

更新日:2023年01月31日

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野牛(やぎゅう)

篠津地区に属し、江戸時代には柳生とも書き、柳の生えていた土地の名と考えられる。野牛は珍しい地名であるが、いつごろから使用されたかはわからない。
六代将軍家宣の時、新井白石はこの地の領主となり、白石堀を開削したり、郷倉(ごうぐら)を設置した。明治22年に篠津村など4か村と合併し篠津村となり、昭和29年に日勝村・大山村と合併して白岡町となる。

野牛久伊豆神社(やぎゅうひさいずじんじゃ)

『風土記稿』に「村の鎮守なり、観福寺の持」とある。祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)。由緒は不詳であるが、埼玉郡の総鎮守、騎西領48か村の氏神様として信仰の厚かった玉敷神社(現加須市騎西地区)を勧請したものと思われる。
社殿正面に掲げられた篇額は、野牛村の領主新井白石が奉納したもの。「久伊豆」の文字は正徳元年(1711)に来日した朝鮮使節が白石のために書いたものである。
境内には御嶽神社、稲荷神社、大国主神社、武尊神社、菅原神社、庚供巻神社がある。

屋敷林(やしきりん)

屋敷地の家屋の周囲を囲んで植えられた樹木をいう。主に屋敷の北や北西に植えて、北西風をさえぎる防風林の役割を担う。
ケヤキや杉、カシやネズミモチ、イヌツゲなどが植えられている。
また、燃えにくいとされているサンゴジュなどについては火防としての役目もある。

田んぼを手前に、背景に木が生い茂っている、屋敷林が写っている写真