令和3年度白岡遺産活用シンポジウムを開催しました!

更新日:2023年01月31日

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 2月27日(日曜日)生涯学習センター集会室1・2において、白岡遺産活用シンポジウムを開催しました。
 昨年7月に「地域の文化財を地域の手で守る」をスローガンに掲げた「白岡市文化財保存活用地域計画」が文化庁長官の認定を受けました。
 この文化財保存活用地域計画とは、地域の文化財を指定、未指定にかかわらずキーワードやストーリーで結んで、一体の文化資源として保存や活用を図っていこうという趣旨の取り組みです。組み込まれる文化財は形のある「モノ」はもちろん、形のない「昔話や伝説」「習慣、伝統行事」あるいは活躍した「人物」など様々な要素が対象となります。白岡らしい「関連文化財群」を形成し、これらを「白岡遺産」として考える市民ワークショップを令和元年度から継続して開催してきました。今年度も「白岡遺産」を地域資源としてどのように活用するかを考えるワークショップを8月から実施してきました。
 今回のシンポジウムの目的は、地域の文化財を掘り起こし、まちづくりや地域おこしへ活用していくための方策について、市民の皆様とともに議論の場を形成することです。
 当日は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から会場の座席数を制限しての開催でしたが、32名の参加を得て、実り多いシンポジウムを開催することができました。
 まず、ワークショップの成果発表を行いました。白岡遺産活用ワークショップは昨年8月から今年の2月にわたって計8回開催し、12人の市民の皆様の参加を得ました。座学とフィールドワークを重ね、最後に2班に分かれて文化財の活用方法を取りまとめることができ、シンポジウムでも発表者として、2人の方々に御登壇いただきました。
 大野 雄大(おおの ゆうた)さんには「教育をテーマとする文化財の活用」と題して、大橋 忠夫(おおはし ただお)さんには「歩いて楽しむ白岡遺産」と題して事例発表をしていただきました。

ステージ中央のスクリーンに資料を映し壇上から客席を見ながら発表をしている男性の写真
ステージ中央のスクリーンに資料を映し壇上からスクリーンを見ながら発表をしている男性の写真

 続いて、「文化遺産とシビックプライド―文化遺産を資源とした地域の活性化とまちづくり―」と題して、葛飾区観光課兼郷土と天文の博物館学芸員の谷口 榮(たにぐち さかえ)先生に御講演いただきました。
 最後のシンポジウム『地域の文化資源としての文化財をどう活かすか?』には、谷口先生と大野さん、大橋さんのほか、埼玉県文化資源課の内田 幸彦(うちだ ゆきひこ)主幹と学び支援課学芸員の奥野 麦生(おくの むぎお)も加わり、1「地域資源」としての「文化財」、2上手な「使い方」、「付加価値のつけ方」、「つながり方」、3街づくり、人づくりのための地域資源の3点について意見交換を行いました。また、会場からも活発な発言をいただきました。

フェイスシールドを付けた男性が壇上に立ち発表をしている様子の写真
ステージ上に3つの長机に分かれて5人が座り意見交換を行う様子を客席から撮影した写真

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生涯学習課文化財保護担当
〒349-0292
埼玉県白岡市千駄野432番地(こもれびの森2階)
電話:0480-92-1111(内線522)
​​​​​​​0480-92-1894(直通)
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