古代の住居跡から羽口(はぐち)が出土しました!(中妻遺跡第18地点)

更新日:2023年01月31日

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 平成27年10月1日から10月27日までの約3週間、個人住宅の建設工事に先だち、中妻(なかづま)遺跡(第18地点)の発掘調査を行いました。

発掘調査の様子

青い作業服を着た作業員の方々がしゃがんで穴を掘るなどして発掘調査をしている写真
地表面に複数個所穴が開いている写真

 中妻遺跡は篠津地区に所在し、過去の調査から、縄文時代から近世に至るまでの長期間にわたって営まれた集落跡と考えられています。
 隣接する第15地点と第16地点において、奈良・平安時代(1,300~1,000年前)の住居跡が見つかっていました。
 今回の調査でも、第15地点で検出された住居跡の南端とともに、新たに竃(かまど)をもつ奈良・平安時代の住居跡が1軒発見されました。竃は天井部が一部残存しており、煙を出す部分の構造が分かる良好な調査事例となりました。
 また、住居跡の中からは、大口径の羽口(はぐち)が2点出土しました。羽口は鉄作りの際に、炉に差し込まれる送風管です。過去の調査におても、白岡地区のタタラ山遺跡(第8地点)において、同様の大きさの羽口が出土しています。今回の発見とあわせて、近隣に古代の製鉄炉(せいてつろ)が存在していた可能性が高まったといえます。

住居跡の竃

竃の跡のくぼみのある住居跡の写真
住居跡から出土した大口径の羽口2点の写真

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