縄文時代前期の集落跡を調査しました!(タタラ山遺跡第9地点)

更新日:2023年01月31日

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 平成29年4月17日から6月30日までの約2か月半、宅地造成工事に先だち、タタラ山(たたらやま)遺跡(第9地点)の発掘調査を行いました。

住宅地の中で発掘を行いブルーシートをかけて保護されている調査区の全景の写真

調査区全景

調査区で沢山の協力者の方々が土を掘って発掘調査を行っている様子の写真

発掘調査の様子

 タタラ山遺跡は、白岡地区に所在し、過去の調査から主に縄文時代前期(約6,000~5,000年前)の集落跡として知られ、40軒を上回る住居跡とともに、たくさんの土器や石器が見つかりました。
 今回の調査でも、縄文時代前期の住居跡を14軒発見しました。調査区の制約や木の根による破壊等で、一部しか調査できない住居跡も多かったものの、縄文土器や石器に混じって、石製のイヤリングが出土しました。

上空から撮影している遺跡で発掘された土地に穴の開いた住居跡の写真

住居跡

土の上にいくつもの土器が発掘されて置かれている写真

縄文土器の出土状況

 イヤリングは「決状耳飾(けつじょうみみかざり)」と呼ばれるもので、丸い輪の一部に切込みを入れたものです。今回の調査で出土したものは半分に欠けた状態で発見されました。
 過去の調査においても、石製のイヤリングが見つかっています。特に第2地点の調査においては、計41点のイヤリングとペンダントが出土しました。ペンダントは釣鐘形(つりがねがた)のものや靴ベラ状のものなどがあります。なかでも鳥をかたどったものは逸品で、6,000年の時を超えて現代にも通じる素晴らしい感性を感じます。
 こうしたイヤリングやペンダントは、出土土器や石器とともに「タタラ山遺跡出土遺物」として市の指定文化財となっています。

土の上に置かれた白いペンダントの写真

イヤリングの出土状況

出土した様々な形のイヤリングとペンダントの写真

第2地点で発見されたイヤリングとペンダント

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