近世の溝跡(みぞあと)の調査概要をお知らせします(中妻遺跡第23地点)

更新日:2023年01月31日

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 平成29年5月31日から6月9日までの約10日間、個人住宅の建設工事に先だち、中妻(なかづま)遺跡(第23地点)の発掘調査を行いました。

地表面に不規則に複数個所穴が開いている中妻遺跡の調査区域の写真

調査区全景

地面に掘られた溝跡や穴の土をスコップで掘って発掘調査をしている作業員の写真

発掘調査の様子

 中妻遺跡は、篠津地区に所在し、過去の調査から、縄文時代から近世に至るまでの長期間にわたって営まれた集落跡と考えられています。
 今回の調査では、近世に掘られたと考えられる溝跡(みぞあと)や建物跡と思われる柱穴(はしらあな)などが発見されました。
 また、柱穴の中やその周辺からは、土器の破片とともに釣り針状の鉄製品が1点と鉄滓(てっさい)が出土しました。鉄滓は、鉄作りの際に炉から流れ出る鉄分を含んだ不純物であり、周辺の調査でも出土しているものです。これらの出土遺物(いぶつ)から、鉄作りに関わる施設が付近に存在したことが想定されます。

左側に複数個所の穴が開き、右側には溝跡がある調査区域の写真

溝跡

釣り針のように曲がっている鉄製品が土の中から出てきている写真

釣り針状鉄製品の出土状況

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