古代の住居跡から鉄製品が出土しました!(中妻遺跡第22地点)

更新日:2023年01月31日

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 平成29年5月9日から5月17日までの約1週間、個人住宅の建設工事に先だち、中妻(なかづま)遺跡(第22地点)の発掘調査を行いました。

地表面に大小の複数の穴が開いている中妻遺跡の調査区域の写真

調査区全景

調査区域内で掘った土をてみに移して出土品を探している作業員の写真

発掘調査の様子

 中妻遺跡は、篠津地区に所在し、過去の調査から、縄文時代から近世に至るまでの長期間にわたって営まれた集落跡と考えられています。
 今回の調査では、奈良・平安時代の住居跡が発見されました。調査範囲の制約上、住居跡の西側を調査することはできませんでしたが、竈(かまど)の一部や、住居跡の壁際に巡らせた溝跡(みぞあと)などを検出することができました。
 住居跡の中からは土師器(はじき)や須恵器(すえき)といった土器とともに、鉄製の刀子(とうす)や鉄滓(てっさい)が出土しました。
 刀子は、小刀の一種、鉄滓は鉄作りの際に炉から流れ出る鉄分を含んだ不純物です。住居跡内には、竈とは別に床面が赤く焼けた範囲を確認しました。鉄製品の製作が行われた痕跡であった可能性が考えられます。

大小複数の穴と溝跡がある住所跡の写真

住居跡

土の中から出てきた刀子の写真

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