中世寺院内を調査しました!(忠恩寺遺跡第1地点)

更新日:2023年01月31日

ページID : 1377

 平成30年7月12日から7月24日までの約2週間、個人住宅の建設工事に先だち、忠恩寺(ちゅうおんじ)遺跡(第1地点)の発掘調査を行いました。忠恩寺遺跡としては、初めての本発掘調査となりました。調査では中世(800~400年)と近世(400~130年前)を中心に成果を得ることができました。

所々穴が開き、墓地と背の低い木が傍にある調査区の西半部の写真

調査区全景(西半部)

所々穴が開き、住宅と小屋が傍にある調査区の東半部の写真

調査区全景(東半部)

 今回の調査では、中・近世の土坑(どこう)や溝跡(みぞあと)、井戸跡を発見しました。土坑とは、地中に人為的に掘り込まれた穴全般を指します。今回発見した土坑の大部分は、お墓であったと考えられ、遺骨に供えられた銅銭(六文銭)や数珠の玉、かわらけ(素焼きの小皿)等が出土しました。
 忠恩寺は天喜2年(1054)渋江兼重(しぶえかねしげ)の開基と伝えられ、本調査地点も、もともとは忠恩寺の寺域の一部であったと考えられます。

帽子を被り発掘調査を行っている調査員の方々の写真

発掘調査の様子

調査区で発見されたかわらけとその周りが深く掘られている写真

かわらけ(素焼きの小皿)出土状況

この記事に関するお問い合わせ先

生涯学習課文化財保護担当
〒349-0292
埼玉県白岡市千駄野432番地(市役所2階)
電話:0480-92-1111(内線522・523)
0480-92-1111(直通)
メール:syougaigakusyuu@city.shiraoka.lg.jp​​​​​​​
お問い合わせフォームはこちら