中世の濠跡(ほりあと)の調査概要をお知らせします(神山遺跡第8地点)

更新日:2023年01月31日

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 令和元年7月3日から7月18日までの約2週間、駐車場の築造工事に先だち、神山(かみやま)遺跡(第8地点)の発掘調査を行いました。調査では中世(800~400年前)の濠と思われる大きな溝跡(みぞあと)を発見しました。
 今回の調査で発見された溝跡は隣接する神山遺跡第4・7地点でも見つかっているものであり、遺跡周辺を囲むように巡る濠の跡ではないかと考えられます。溝跡上端の落ち際にテラス状の平場や柱穴が認められ、これらは当時の濠の構造を考える上で、手掛かりになるものと思われます。
 出土した遺物が少ないため、明確な時期を特定することはできませんでしたが、付近に中世佐々木氏と関わりの深い興善寺(こうぜんじ)が所在することから、寺域を画するために巡らせた濠であったと考えられます。

手前側に水が溜まっている縦長の穴の調査区全景の写真

調査区全景

調査区内の地面を掘り確認する作業を行っている6人の作業者の方々の写真

発掘調査の様子

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