中世館跡の南部を調査しました!(入耕地遺跡第14地点)

更新日:2023年01月31日

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 令和2年4月24日から5月12日までの約3週間、個人住宅の建設工事に先だち、入耕地(いりごうち)遺跡(第14地点)の発掘調査を行いました。

四方に深い溝が掘られた区画内に左側に縦1本、中央に横2本の溝や複数の穴のある発掘調査区域の写真

調査区全景

6名の作業員が発掘作業を行っている様子の写真

発掘調査の様子

 入耕地遺跡は、白岡地区に所在し、過去の調査で、縄文時代を中心に多くの住居跡が発見されたほか、縄文時代後・晩期(4,000~2,300年前)の環状盛土や中世(800~400年前)の館跡は発見されるなど、白岡を代表する遺跡として知られています。
 今回の調査地点は中世の鬼窪氏の拠点である「入耕地館跡」の内郭の南隣に位置します。加えて、近隣に位置する正福院(しょうふくいん)の塔頭(たっちゅう)である本覚院(ほんかくいん)や光照院(こうしょういん)にも近接した地点になります。塔頭とは、本寺の境内にある小寺や庵などの小院を指します。

 こうした歴史的環境の中にある地点での調査では、区画を意図したと考えられる溝跡を3条発見しました。残念ながら、中世のものと思われる遺物は認められませんでしたが、縄文時代後・晩期の土器片が出土しました。

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