祭祀(さいし)遺構を発見しました!(中妻遺跡第30地点)
令和4年4月12日から7月5日まで、住宅建設に先だち、篠津地区の中妻(なかづま)遺跡の発掘調査を行いました。中妻遺跡は、旧石器時代から近世に至るまでの長期間にわたって営まれた集落跡と考えられています。
調査区西半部全景
発掘調査の様子
今回の調査地点の北側(中妻遺跡第26地点)では奈良・平安時代(古代)の住居跡が確認されていたため、同時期の住居跡の発見が想定されました。しかし今回の調査では、古代の遺構は発見されず、近代以降に掘られたと考えられる溝や井戸、土坑(どこう)などの痕跡が見つかりました。
溝跡は直線的で細長く伸びているものが多く、何らかの区画溝であったと考えられます。また1条の溝跡と切りあう穴の中からは、完形の陶磁器が口を合わせた入れ子の状態で出土しており、地鎮(じちん)等の何らかの祭祀行為がなされたものと考えられます。
(注意)地鎮祭:建築にとりかかる前に、土地の神をまつる式典
平行して伸びる溝跡
陶磁器の出土状況
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更新日:2023年01月31日