中世館跡の縁辺を調査しました!(茶屋遺跡第9・10地点)

更新日:2025年02月12日

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 令和6年11月26日から令和7年2月7日までの約3か月間、道路改良工事(都市計画道路白岡駅西口線)と個人住宅の建設工事に先だち、茶屋(ちゃや)遺跡(第9・10地点)の発掘調査を行いました。

調査区に市販部全景

調査区西半部全景

発掘調査の様子

発掘調査の様子

 茶屋遺跡は、白岡地区に所在し、過去の調査では、特に縄文時代前期(6,000~5,000年前)と古墳時代前期(約1,700年前)の調査成果があがっています。また、付近には中世の鬼窪氏の拠点である「入耕地館跡」の内郭が存在しており、館跡に付属する施設が展開している可能性があります。
 調査では、小穴内から縄文時代後期(3,000~4,000年前)の土器が横倒しになった状態で出土したほか、近世(400~130年前)の地下式坑(ちかしきこう)や溝跡(みぞあと)を確認しました。地下式坑とは、屋敷周辺に掘削された地下室(ちかむろ)で、地表から縦に穴を掘り(竪坑=出入口)、そこから横方向に広げて室部を作る構造の施設で、貯蔵等に用いられています。溝跡は、現在の八幡神社の参道に並行するように東西方向に延びており、何らかの区画を意図したものと考えられます。
 出土遺物として、近世の陶磁器に混じって、縄文時代や古墳時代の土器も出土しており、原始・古代から人々が生活を営んでいたことが窺われます。

地下式坑

地下式坑

縄文土器出土状況

縄文土器出土状況

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