中世館跡内を調査しました!(入耕地遺跡第12地点)

更新日:2023年01月31日

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 平成29年2月27日から3月13日までの約2週間、個人住宅の建設工事に先だち、入耕地(いりごうち)遺跡(第12地点)の発掘調査を行いました。

長方形の形に掘り下げられ、大小の穴があちらこちらに象られている遺跡の写真

調査区全景

4名の調査員の方が遺跡の中に入り、土を丁寧に堀り起こし発掘作業をしている様子の写真

発掘調査の様子

 入耕地遺跡は白岡地区に所在し、過去の調査から縄文時代と中世を中心とした集落跡と考えられています。また、14世紀から16世紀までにかけての館跡(やかたあと)が発見されており、武蔵七党(むさししちとう)の一つである野与党(のよとう)の鬼窪氏(おにくぼし)の拠点と考えられています。
 今回の調査では、南北方向に並ぶ、柱穴(はしらあな)が4基発見されました。建物跡を構成する柱の痕跡(こんせき)であった可能性があります。また、横幅が約2.5メートル、深さ約1メートルを測る溝跡(みぞあと)も見つかりました。本調査地点を起点に北に向かって延びているようです。
今回発見された建物跡の柱穴や溝跡は、中世の館跡に直接関係するものであるか、詳細はまだ不明ですが、周辺の調査成果を含めて整理を進め、白岡の中世歴史に迫っていきたいと考えています。

一段掘り下げられた箇所に丸や楕円形のような形に沢山掘られた跡がある柱穴の写真

柱穴の跡

遺跡の角の一角が深く掘られている溝跡の写真

溝跡

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