中世の濠跡(ほりあと)の調査概要をお知らせします(中妻遺跡第21地点)

更新日:2023年01月31日

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 平成28年5月23日、個人住宅の建設工事に先だち、中妻(なかづま)遺跡(第21地点)の発掘調査を行いました。調査では中世(800~400年前)の濠と思われる大きな溝跡(みぞあと)を発見しました。

手箕(テミ)やスコップなどを使って土を掘り発掘調査をしている2名の作業員の写真

発掘作業状況

光波測距離儀をのぞき込む女性や図面に記録している女性の図面記録作業時の写真

図面記録作業状況

 今回の調査で発見された溝跡は隣接する中妻遺跡第8・9・11地点でも見つかっているものであり、遺跡の範囲にあたる篠津地区周辺を囲むように巡る濠の跡ではないかと考えられます。
 出土した遺物が少ないため、明確な時期を特定することはできませんでしたが、付近に中世鬼窪(おにくぼ)氏の館があった可能性があるため、館の周囲に巡らした濠であったと考えられます。

重機によって表面の土を取り除いた完掘状況の写真

完掘状況

手前が影になっている溝跡の断面の写真

溝跡の断面

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