古代の住居跡から紡錘車(ぼうすいしゃ)が出土しました!(中妻遺跡第20地点)

更新日:2023年01月31日

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 平成28年4月11日から26日までの約2週間、個人住宅の建設工事に先だち、中妻(なかづま)遺跡(第20地点)の発掘調査を行いました。

発掘調査のため掘り出された、ポツポツと穴の開いた調査区域の全体の写真

調査区全景

遺物の出土状況などを測量する女性や掘り出す作業を行っている女性の発掘調査の様子の写真

発掘調査の様子

 中妻遺跡は篠津地区に所在し、過去の調査から、縄文時代から近世に至るまでの長期間にわたって営まれた集落跡と考えられています。
 今回の調査では、奈良・平安時代の住居跡が発見されました。調査範囲の制約上、住居跡の北側と西側を調査することはできませんでしたが、竈(かまど)の可能性が考えられる焼土の広がりや、住居跡の壁際に巡らせた溝跡などを検出することができました。
 住居跡の中からは土師器(はじき)や須恵器(すえき)といった土器とともに、石製の紡錘車(ぼうすいしゃ)が1点出土しました。
 紡錘車は、織物の繊維を紡ぐために用いられた道具で、今回出土したものは円形を呈し直径は5センチメートル程で、中央に棒状の軸を通す孔が空いていました。紡錘車は織物の技術や普及を考えるうえで重要な資料と言えます。

小さな穴が開いている住居跡の写真

住居跡

土の中から出土した紡錘車の写真

出土した紡錘車

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